老人と森丘

ゲームソフト『モンスターハンター』シリーズのプレイ記録、及び雑記です。

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skyrim:野に鹿追わば、雪峰より落つる

ラームです(ぺこり)

今回はスカイリムにて旅を続ける我が分身、Lahmの日々の足跡から一遍。




ある街への旅の途中、街道の近くで草を食むヘラジカを見かけた。
このヘラジカの角がまた売って良し、自宅に飾って良しという風情の見事なもの。
明確な用事のある旅ではなく、また久しく狩りをしていなかった事もあって血が騒ぎ、
私はそのヘラジカを狩ろうと決めて弓を手に取った。

ヘラジカは何度となく狩った経験があり、この時もさほど手間をかけずに仕留める事が出来るだろうと考えていた。
ところが、その日に限って弓がなかなか当たらない。
こうなると何としても仕留めてやろうという気持ちが大きくなり、
私は逃げるヘラジカを追って、知らず次第に街道から離れて山の方へと分け入っていっていた。

その後どうにかヘラジカを仕留め、収穫品を荷物袋に納めて辺りを見回すと、
街道からは大きく外れてしまったようで、来た方向もよく分からない。
が、その代わりにすぐ側にさほど大きくない遺跡の入口を発見した。
入口の雰囲気から察するに、これはおそらく古代人の墳墓である。
こうしたところには大抵副葬品や侵入者の遺品である貴重な物品が眠っており、
私のような者には見過ごせない“稼ぎ場所”だ。

私はしばらく考えた後、行きがけの駄賃という事で、そのままそこに足を踏み入れる事にした。
道中大きな厄介事に出くわさなかった事もあって薬の量も十分であったし、
入口の規模からすればさほど「深い」遺跡ではないとも思えたのだ。

中を探索すると、仕掛けで作動する扉のある部屋を発見した。
部屋の中央にはご丁寧に仕掛けのヒントらしきものが記された本が置いてある。
どうにも危うい感じがしたが、私は本のヒントに従って仕掛けを作動させ、奥へと続く扉を開く事に成功した。
ここで特に気にしたのは仕掛けによって退路を断たれる事だった。
私は仕掛けを作動させると同時に部屋の出口に向かって走ったのだが、とりあえず入口が閉じる様子はなかった。

しかしこの様子では、思った以上にここは「深い」遺跡のようである。
以外に本格的な探索になるかもしれないと思いながら、私はさらに遺跡の奥へと歩を進めていった。


甘かった、というより他に無い。

予想通りここは古代人の墳墓であったのだが、規模と質が今までに私が潜ったものとは段違いであった。
ドラウグル(古代人の墳墓を守る不死の兵士)は雲霞の如く湧き出てくるし、罠も多い。
手持ちの薬が徐々にではあるが確実に消耗していき、私は一時撤退を決意した。

ところが、仕掛け扉のところまで戻ると出口には鉄格子が下りていた。
考えつく限りの方法を試してみたが、鉄格子を上げる方法は見つからない。
つまるところ、私はこの遺跡を作り上げた古代人に上手い事してやられたのである。

その段階で、私はこの遺跡をかなり深いところまで踏破していると感じていた。
この地方の遺跡の特色として、その最奥は往々にして外部に通じている事が多い。
ならばこの大がかりで陰険な罠を力で噛み破り、堂々と外に出てやろう。私はそう決めた。

遺跡の奥へと引き返し、ドラウグルたちの頭を戦鎚で吹き飛ばしながら奥へ奥へと進む。
時折生前は腕の立つ戦士であったのであろう個体に遭遇して薬を消耗させられるが、
もう少しで外に出れるはずだと信じて(副葬品を荷物袋に投げ入れつつ)腕を振り、足を踏み出し続けた。

薬もいい加減にほぼ底をついたところで、私はついに墳墓の中を風が吹きぬける場所へと辿り着いた。
遺跡の壁にかかった、朽ちかけた紋章旗が強い風ではためいている。
やれやれと思いつつ歩を進めた私が見たものは、椅子からゆっくりと立ち上がらんとするドラウグル・ロード※の姿だった。
(※:ドラウグルの最上位と思しき存在。凄まじく強い)

即座に回れ右をした私はそのまま残り少ない気力と体力を振り絞って全速力で来た方向へと逃げ、もとい引き返し、
相当の距離を稼いだところで扉を閉める。扉に耳をつけて音を拾うが、どうやら奴が追ってくる気配はないようだ。

いやいやいや。あんな化け物が最後に待っているとは聞いていない。
この消耗しきった体と残り少ない薬では、あのドラウグル・ロードは倒せようはずがない。何という事であろうか。
もしかしてあの吹き抜ける風は、奴の体から噴き出す瘴気か何かであったのか。全く以てふざけている。
私の命運はこの薄暗い墳墓で尽きるのか──。

乱れた息を整えつつ、誰へともつかぬ悪態を頭の中で一通り並べ立てた後、私は冷静に考える事にした。
あんな手合いがいるという事は、あの場所はほぼ間違いなく遺跡の最奥である。
そして気のせいでなければドラウグル・ロードが座していた椅子の後ろには扉があって、
風はやはりそこから吹き込んでいたように思える。あれは直接外へと通じる扉なのかもしれない。
ドラウグルが墳墓の外まで追ってくる事は経験上無いし、
ならば奴をやり過ごして扉を抜ける事さえ出来ればなんとかなるのではないか。

もし上手くやり過ごせなかったり、扉にロードを倒さなければ解けない類の魔法錠がかかっていた場合など、
不安の種は数え上げればきりが無いほどあったが、なんといっても退路はないのである。
私には胆を括って、この突破退却作戦に賭けるより他に道は残されていなかった。

再び彼の風が吹き抜ける場所に到達。
ドラウグル・ロードがまたしても椅子からゆっくりと立ち上がり──切る前に、私はその横を走り抜けた。
背後には目もくれず、扉に肩からぶち当たる。これで私の体が弾き返されるような事があれば、そこまでであった。


幸いにも、扉にはいかなる種類の錠もかかってはいなかった。
私は扉から飛び出て、雪が積もった地面に転がる。だが悠長に寝転がってはいられない。
急いで起き上がって扉の方向を見ると、扉は激しく開いた反動でか、少し大きめの音を立てて再び閉じたところであった。
そしてそれきり、扉は内側から叩かれるような事もなく、しんとして動く気配を見せる事は無かったのである。

とりあえず、どうにか私は危地を脱したようであった。
だが一息つくと、今度は猛烈な寒さが襲ってくる。いつまでもここでのんびりとしてはいられないようだ。
周りを見回してみると、どうやらここはかなり高い山の上のようで、
おそらく長く使われていないであろう山道らしき筋がさらに山の上の方へと続いている。
下る道は見当たらないため、もう何事も起きない事を祈りつつ山道を上るより他に道は無かった。

そうして降りしきる雪の中、どうにか山道を上り切った私の目の前に、竜の言葉が刻まれた“壁”が姿を現す。
これは今まで旅の中で何度と無く見つけてきた種類の遺跡で、
私は何の因果かこういった壁に刻まれている竜の言葉を自らの“力”にする事ができる資質を持っていた。
そうして得た“力”は大抵強力なものであり、何度となく私の危機を救ってくれていたのである。

どえらくしんどい思いをしたものだが、これならばまず苦労に見合う成果であるかもしれぬと思い、私は“壁”の前に立つ。
今までの例に漏れず、何かが自分自身の中に流れ込んでくるような感覚があって、私はまた一つの“力”を得た。


その途端、“壁”の前に置いてあった祭壇が弾け飛んだ。
いや、祭壇そのものが弾け飛んだのではなく、“蓋”が弾け飛んだのだ。
そして私が祭壇だと思っていたものの中から、亡霊の如き人影が這い出るかのように宙に浮かび上がる。
私が事態を飲み込めずにいると、なんとも言えぬ不気味な意匠の仮面を顔に着けたそれは、こちらにすうと向き直った。

こいつは私を敵と見なしている。私はそれだけを感じ取るやいなや戦鎚を抜き打ちざまにそれに向けて振るった。
が、手応えが異様なほどに浅い。ほとんど効いていないようだ。
対する仮面の影の一撃には、逆に魂が抉れるかのような衝撃を受けた。持ちこたえられてあとニ、三撃。

勝てない。逃げなければ。しかしどこへ逃げれば良いのか。
ここは山の上であり、下る道は無い。
遺跡に逃げ込めばドラウグル・ロードが待ち構えているし、よしんば脇を再び運良くすり抜けられたとしても、
遺跡そのものの退路が塞がれている。全く以て手詰まりなのだ。
何という事だろうか。これならば適当な戦闘で膝に矢でも受けて、
ハンマーフェル(故郷)に帰って曲がりなりにも平穏な暮らしに落ち着いた方がマシだったか──。

そんな益体もない事を考えつつ、私はとにかく距離を取ろうと山道を下って後退したが、
仮面の影は追いすがり、今度は魔法攻撃を放ってくる。まずいまずい。
残り僅かになっていた回復薬を使ってどうにか致命傷はごまかしたが、もうこれ以上はもたない。

そうこうしているうちに私はついに山道の終わり、遺跡の扉付近に追い詰められた。
正面は絶望的な敵手たる仮面の影。背後はドラウグル・ロードが待ち受ける脱出路無き迷宮。
左手は分け入る事の出来ない岩場。右手はほとんど絶壁と言っていい斜面。


かくして進退窮まった私は、どの死に様が一番マシであろうかと考え・・・そして一つだけ、
生き残れる可能性のある道がある事に気がついた。それは即ち、絶壁を駆け降りる事であった。
上手くすれば敵から逃れられるばかりか、退路の無いこの状況を打破する事が出来る。
足を踏み外せば無論この斜面を転げ落ちて死ぬだろうが、他に選択肢はない。
どうやら私の神は、私に他に選択肢の無い苦難の道を与えて喜ぶ性質のようである。呪われろこの野郎。

覚悟を決めた私は急いで、そして慎重に絶壁を駆け下り始めた。
のろのろしていては頭の上から魔法が飛んでくる。
まっすぐ降りては足を踏み外す。斜面に対して斜めに足を運ぶ事で、滑るように斜面を走り降りていく。
消耗しきった体には厳しすぎる運動だったが、雑念を捨ててひたすらに足を動かし続けた。


──どこをどうやって降りたのか。我に返ったとき、私は平らな地面に立っていた。
それからどうにか人のいる場所に辿り着いた私は、そこにあった藁の寝床で丸三日も眠り続けたのである。



ホワイトランにある我が家には、事の始まりとなったヘラジカの角が飾ってある。
それを見るたび、私はあの探索行を思い出さずにはいられない。
野に鹿を追っていたはずが、いつの間にか雪の峰から転げ落ちる羽目になるとは・・・。
あのような経験と練金材料の味見は、できれば二度としたくないものである。



以上の冒険記は少々脚色を加えていますが、スカイリムのゲームプレイ中において起こった事です。
自分の判断もほとんどそのままであり、軽はずみなところが多く恥ずかしかったりもしますね(滅)
今回記した冒険は今までのところスカイリムの旅の中でも最も難儀をした記憶なのですが、
思い返してみると、その時の自分はすごく楽しんでいたのではないかとも思っています。

ゲーム中での苦労を後で振り返った時に「あれは楽しかったなぁ」と感じる。
スカイリムを遊んでいると、かつて色んなゲームにもあったそういう感覚をしばしば得る事ができて、心地良いです。
最近ではメインストーリーを追いかける事無く、
飽きるまで好きなようにこのゲームと付き合うのも良いような気がしてきました。
今後も少しずつゆっくりと、自分なりにこの素敵な世界を旅していってみようかと思います。

さて、それでは今回はこの辺りで失礼を致します(ぺこり)

本日もどうぞ、良い旅を。
  1. 2012/05/07(月) 14:43:23|
  2. 狩人の寄り道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<skyrim:舞い降りる災禍 | ホーム | 狩りよさらば>>

コメント

始まりは些細な日常の出来事であるのに、気付いたらどっぷりと冒険にはまっている……。
実にそそるシチュエーションです! インディージョーンズやトゥームレイダーを思い出しますなw

しかし、どうやらどこの神様も、困難を与えては喜ぶ困った性格のようですな。はっはっは、マジで呪われてしまえとw

銃槍記もそうでしたが、ラームさんのこういう文章は当方、大好物であります。是非是非、またスカイリムの足跡を記事にして下さいw

  1. 2012/05/08(火) 10:06:12 |
  2. URL |
  3. かにマジン #rKPxbfVA
  4. [ 編集]

狩りから離れても冒険は楽しまれているようで何よりです~。
未知の冒険なるものが、いつでもワクワクドキドキの源泉ですから、今回の記事、新鮮な気分で読ませて頂きました~。

個人的には罠を噛み破って進もうと決心するくだりが好きです(笑)
俺だったら絶対そんな考え出てこないし…。

またの冒険譚期待しております。どうかよき旅の日々を。
  1. 2012/05/09(水) 12:38:25 |
  2. URL |
  3. 丼$魔 #L9ACpnHw
  4. [ 編集]

迷宮の探索者たちへ

御二方、いらっしゃいませー(ぺこり)

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>かにマジンさん

冒険が些細な出来事から始まるというパターンは映画や小説などでよく見ていたのですが、
まさか自身がゲーム内で実践しようとは思いもよりませんでした(笑)

かにマジンさんの方も世界樹の迷宮ではなかなか難儀をされているご様子ですね。
拝見している者としては「あのゲームの序盤を3人で!?」などとハラハラしつつ、大いに楽しませて頂いております。
どこの神様も試練好きのようで困ったものですが、負けずに楽しみつつ乗り越えてやるとしましょう。
しかし回復担当がいなくとも、なんとかなるものなんですねぇ(爆)

スカイリムでの冒険記はゲーム内の細かいところをだいぶはしょって記している文章なので、
読み手の方に情景が伝わるかどうかが心配ではあるのですが、ひとまずは楽しめて頂けているようでなによりです。
これからもまた印象深い出来事があれば記事にしていくつもりでおりますので、宜しければお付き合いくださいませ。

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>丼$魔さん

先だっては自分の呟きに反応を頂きまして、ありがとうございました。
丼$魔さんのお考えもこちらにの心に沁みるものでしたし、また様々な方のお言葉を聞けた事によって、
必要以上にモンハンを嫌いにならずに済んだと思っております。
続く系譜への不安は拭えませんが、むやみに感情的にならずに、しっかりと次の一歩を見定めたいと思います。

さて、そんなこんなで思いがけずスカイリムでの旅に本腰を入れる事になってしまいましたが、
事前に思っていた以上にはまり込みそうで、ちょっと怖いくらいです(笑)
ゲームとしてのジャンルがかなり違いますし、こういう事を言うと語弊がありそうなのですが、
モンハンが系譜を繋げていく中で手放しつつある様々な要素をスカイリムはがっちりと掴み続けていますね。
(それはゲームとしての優劣を表しているのではなく、プレイヤーの趣味に訴える類のものだと思いますが)
もし状況が許すのであれば、丼$魔さんにもぜひ一度触れて頂きたいゲームです。

自分はどうも本質的に物量や力押しで物事を進める気質のようで、
スカイリムのようにプレイヤーの選択肢が多いゲームではそうした本性が露になってきておりますね(爆)
丼$魔さんならば同じ状況でどういう行動を取られるでしょうか。
人によって進め方が本当に違うゲームでありますので、その辺りに考えを巡らすのも楽しいです。

丼$魔さんもまた世界樹の迷宮に足を踏み入れられたようで、小説共々プレイ記録を楽しみに拝見しております。
同じゲームを違う視点から、それも同時期に見つめる事が出来るというのは、
自分のような者にとっては本当にたまりませんです。
まず思うように楽しまれながら、時間が空きました時は筆を取って足跡を記されていってくださいませ。

--------------------------------------------------

今回もコメントを頂きまして、本当にありがとうございました(ぺこり)
またいつでも気軽に声をおかけくださいませ。そしてどうぞ、これからも良い旅を!
  1. 2012/05/15(火) 12:05:27 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

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 「未知を歩む森人、道を示す狩人」
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