老人と森丘

ゲームソフト『モンスターハンター』シリーズのプレイ記録、及び雑記です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ヴォローナ・リポート 『彩りを唄う鳥竜』

ラームです(ぺこり)

モンスターハンターtri-に登場するモンスターたちについての所感を、自分なりの視点で記していくヴォローナ・リポート。
第二回の今回は彩鳥クルペッコについて筆を執りたいと思います。




こちらの姿を認めたのであろう、黒き餓竜の雄叫びが大気を震わした。

最悪のイレギュラーである。
私は舌を打ちつつこの状況にどう対処するか考えを巡らせ始め、
同時にこの場における各要素の位置を確認するために周囲に視線を走らせた。
自然この厄介なイレギュラーを呼び寄せた張本人にも目が向く。

さぞかし得意面をしている事だろうと思いきや、しかしその張本人─クルペッコ─は大変な恐慌状態に陥っていた。
意味も無く尻尾を広げたりあたふたと駆け回ったりと、
常ならば呼び寄せたモンスターを煽り立ててこちらにけしかけてくる計算高さが微塵も見られない。
このイレギュラーの登場は、どうやら彼にとっても想定の範囲外であったのだ。

自身の能力には理解を持ち、責任を持って運用して欲しいものである。


                                    ──『黒き鳥の報告書』より抜粋




クルペッコはtri-においてハンターが初めて狩猟に臨む本格的な大型モンスターであり、
鳥類を髣髴とさせる憎めない風貌である事と愛嬌のある行動が相まって、
1stシリーズにおける“先生”イャンクックに例えられる事が多いモンスターです。
確かに生命力・攻撃力・肉質防御力のいずれも高いモンスターではなく、
イャンクック同様に駆け出しのハンターが部位判定を多く持つ大型モンスターとの戦いに慣れていくのに、
非常に適したモンスターであるといえましょう。

クルペッコ

と言っても、イャンクックとクルペッコの性質はほぼ同じというわけではありません。
目立つ所ではまず、単体としての戦闘能力はtri-における当たり判定の厳密化の影響もあり、
クルペッコがずいぶん引けを取っていると感じています。

クックは体力が少なく肉質にもメリハリがあるために序盤以外で強敵と見なされる事はあまりありませんが、
動作自体はパターンこそ少ないものの“遊び”が少なく、ダメージに直結する優秀なモーションがほとんどです。
それらが状況にぴたりとはまった時は、熟練のハンターをも一気にキャンプ送りにしてしまう事もあります。

一方クルペッコは基本的に動きの鋭さが無く、瞬時にダメージを発生させるようなアクションをあまり持ちません。
大ダメージを与える手段として『脂吐き』で火耐性を低下させてからの『火打ち攻撃』というパターンがありますが、
これにしても二段階の手順を必要とする攻撃で両方が命中しなければならないため、脅威度は低くなっています。
また行動パターンは豊富であるもののそれ故に詰め手を欠き、チャンスにたたみ込めない状況も多く見られます。

しかしこの戦闘能力の優劣を以てクルペッコがクックに劣るモンスターであるかと言えば、そうではないと考えます。
クックはハンターに大型モンスターと対峙した時の立ち回りの基礎、攻撃を行なう呼吸を教える存在として、
非常に優れたアクションデザインがなされているモンスターです。
クルペッコもまたそうした位置付けの存在である事も意識して設計されているのでしょうけれど、
こちらはそれ以前に周囲の状況と自身の能力を利用して「生き残る」事を最優先目標とする、
“生物”としてのイメージを第一に以てデザインされていると自分は考えています。
そしてそれはおそらく、まずゲームとしての面白さを求める方向に発展してきた1stシーズンと、
“世界”にさらなる深みを与える事に重きを置いたtri-、それぞれの方向性に繋がるものであるとも感じるのです。

そう考えるとクックとクルペッコはどちらかが優れているのでも劣っているのでもなく、
両種共にそれぞれのステージで見事に役目を果たしている、優れたモンスターであると言えるのではないでしょうか。


さて、ここからは視点をイャンクックとの比較からクルペッコ単体に向けてみます。
前述のように大型モンスターとしての戦闘能力は高くないクルペッコですが、
『鳴き真似』によってメラルーからイビルジョーまで様々なモンスターをエリアに呼び込み、
さらに呼び寄せたモンスターの回復や強化を『踊り』によって行うなど、状況を混迷化させる能力には長けています。
故にハンターが対クルペッコに専念して立ち回りを磨いていく事は少々難儀を伴うなのですが、
ここにこのクルペッコというモンスターのデザインコンセプトがあるとも言えます。

デンジャラス・ランデブー

クルペッコが持つこのスタイルは他のモンスターのアンチプレイヤー的な“強さ”とも密接に関わるため、
一歩誤ればプレイヤーに激しいストレスを感じさせる事になってしまうはずのスタイルです。
(dosにおいてドドブランゴが足を踏み外してしまった道でもありましょう)
しかしながらクルペッコの場合、

 ・自身の戦闘能力が大したものではない
 ・各小型モンスターの脅威度が概ね出過ぎず、控え過ぎずの「ほど良い」感じである
 ・大型モンスターを呼ばれた場合もこやし玉などの乱戦回避手段が存在する
 ・同じエリアにいる大型モンスター同士が互いにターゲッティングする場合がある

以上のような各調整ため、ハンターが過度にストレスを感じるような事はほとんど無いといっても良いと思います。
序盤のモンスターに落とし込むには難しいスタイルを、実に上手に調整したものです。

単にモーションだけを見ても鳴き真似をする、ダンスを踊るなど生き物くさいアクションが目立ち、
tri-が生物を狩る事にテーマを置いたゲームだという事を強く感じさせてくれるクルペッコ。
このモンスターはまた同時に立ち回りではなく狩猟の流れのワンパターン化を緩和し、
一回ごとのクエストの差異を演出しつつ、プレイヤーに装備性能の向上や技量の上達を実感させて狩猟を飽きさせない、
優れたアンチプレイヤーキャラクターとして完成しているとも思います。

ちなみにクルペッコはP3rdでも登場が確定しており、さらに多くのハンターとまみえる事になりそうです。
3rdではどのような位置付けのモンスターとして調整されるのかは未知数ですが、
彼の大舞台でも狩猟に揺らぎを与えつつ、その楽しさをハンターに教え伝える“先生”であってほしいなと思います。

唄い舞う先生

彩鳥の騒々しくも豊かなアクションが彩る、揺らぎのある心躍る狩猟。
我々ハンターもまた彼の鳥竜にならい、モンスターハンターの世界を楽しみながら彩っていきたいものですね。



さて、それでは今回はこの辺りで失礼を致します(ぺこり)
本日もどうぞ、良い狩りを!
  1. 2010/09/08(水) 19:03:24|
  2. MH tri-
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<渓流の音、道標の先 | ホーム | 世界は時に暖かく>>

コメント

おおいに同感

出だしに噴きました。
まったくもってdoukanといいますか。こいつのジョー召喚には苦しめられましたがそのジョーに捕獲クエストをつぶされたのもなんていうか。
自分が何呼び出そうとしてるのかとかちょっと考えてラッパを吹いてほしいところです。ハンターにおいたてられててパニクってたのかもしれないけども。

トライはモンスター乱入のおかげであんましマンネリを感じませんね。乱入というかジョーのおかげですが。狩りになれててもジョーが出現したとたん悲鳴を上げて皆で逃げ惑うとか従来のシリーズでは考えられなかったですねえ。
  1. 2010/09/09(木) 22:26:09 |
  2. URL |
  3. SIS #CofySn7Q
  4. [ 編集]

呼ばれず飛び出るイビルジョー>SISさん

SISさん、いらっしゃいませー!お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません;

ペッコのジョー召喚、ツッコミを入れずにはおられませんよね。
いやそれ犬から逃げるのに虎の穴に飛び込んでいるようなものだと・・・。
鳴き声の主くらいは確認しておいて欲しいと思わざるを得ませんです、ええ(笑)
あるいは自分だけは上手く逃げ切る自身があるのかもしれませんが。

狩場の環境に安定・不安定の要素が加わったのは面白い試みでしたね。
ガイドブックなどによれば時間によって乱入してくるモンスターの確定確率も違ってくるそうで、
この辺りモンスターの活動時間帯が連想されて良い感じです。
こういうところに季節や天候などの要素を絡ませてきても良いような・・・。

安定・不安定はクエストによって固定ではなく変動してもいいのではとか、
大型種が頻繁に登場しすぎて逆に存在感を薄めてしまっているのではないかといった個人的な思いはありますが、
それでもなお今回のこの仕様は一回ごとの狩りに揺らぎを与えて面白さを増す、良いシステムだと思っています。
乱戦自体は好きではありませんが、こうして色々とやり方を考えさせてくれる方向性は好きですね(笑)

P3rdではモンスターの種類も増えてくるようですし、乱入があるとしてそのパターンにも変化が見られるかもしれません。
さてさて、どういう調整がなされるのか・・・。
時に驚き逃げ惑い、時に万全の態勢で待ちうけ、時に生態や力関係に思いを馳せ。
招かれざる客人の来訪も自分の楽しみにしてしまえる、そういう気組みは持っておきたいところです。

今回もコメントを頂きまして、本当にありがとうございました(ぺこり)
またいつでも気軽に声をおかけくださいませ。
それではどうぞ、本日も良い狩りを!
  1. 2010/09/13(月) 17:51:33 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

どうも初めまして。当方、ハンター兼、モンハンブロガーのかにマジンと申します。

ガンランス関係の検索をしている最中、貴サイトに辿り着きまして、いやはや、大変面白く拝見させて頂きました。

特に

・銃槍記
・白鱗の銃槍と往く

は秀逸の一言! 私が愛用する近衛隊正式銃槍の件には、おもわず深く頷いてしまいました。

当方もMH3ではボウガン、MHP2Gではガンランスを使っておりまして、現在

■ヘルメットガンナーの狩猟日記
http://helmetgunner.blog48.fc2.com/

にて狩猟記を書いております。

是非、当ブログをご覧頂き、もし宜しければ相互リンクなどをご一考、お願い致したく。


ちなみに本記事に関してですが、ペッコがジョーを呼んだ瞬間にエリア移動のために飛び立つこともあり、この時ばかりは

「マヌケに見えても、ペッコは狡賢い鳥竜種なんだなぁ」

と実感させられます。

無論、その後を追いかけたりせず、ジョーとガチンコを繰り広げるのが常ですが(笑)

ひょっとすると、ペッコはそれすら計算に入れているのか……。
  1. 2010/09/15(水) 16:23:09 |
  2. URL |
  3. かにマジン #rKPxbfVA
  4. [ 編集]

狩って兜の緒をしめる>かにマジンさん

初めまして、いらっしゃいませー(ぺこり)
丁寧なご挨拶ありがとうございます。当ブログにて足跡を残しているラームと申します。
記事の方楽しんで頂けましたようで、大変嬉しく思っております^^

かにマジンさんは近衛隊正式銃槍を愛用されていらっしゃるんですね。
自分もガンランスが武器種として独立後、初出となったdosにおいて随分とお世話になりました。
P2nd系ではさらに砲撃型が通常型から放射型に改良されるなど使いでが増しており、本当に隙の無い名機です。
形状もこれぞガンランスという感じの武骨さを持ちながら気品も兼ね備える正統派ですし、
素敵なパートナーを選ばれていらっしゃると思います。

そしてリンクのご提案、誠にありがたく思います。
当ブログにおきましては相互リンクはすぐにお受けせずに折を見て・・・という方針を取っておりますが、
実のところ自分自身がしばらく前から『ヘルメットガンナーの狩猟日記』様を拝見しておりまして、
今回のお申し出についてはこの場で喜んでお受けさせて頂きます。
(ガンアセンブリについて検索していたところヒットしまして、以後楽しく拝見させて頂いておりました)
後ほど当方からの道筋を道標に記させて頂きますので、どうぞご了解くださいませ。
最近は更新の足が遅くなってしまっている当方ですが、これからもしぶとく狩人としての歩みを続けていく予定です。
今後も宜しくお付き合いを願えると幸いに思います。


いやークルペッコ、ずる賢いですよね(笑)

つい先日ロックラックでも猟友の方から、
「ペッコは鳴き真似という特技を以て一回のクエストの中だけでなく、
 そもそもハンターがクエストに気軽に行きにくい雰囲気を作り出して身の安全を確保しているのではないか」
というご意見を伺って大いに頷かされたところです。
確かにペッコは鳴き真似のおかげでクックほど試し切りには向いていない感じがあって、
「とりあえず」でターゲットに選ばれる事は少ないように思います。

こうなると戦術どころか戦略クラスでの生き残り策であって、実のところペッコは我々が思う以上の策士でありそうです。
ジョーに関してもある程度腕に覚えのある方はそちらを優先して狙いますから、
もしかして大局を見て生態系を乱しそうなジョーを敢えて呼びつけ、ハンターに狙わせているのかも……。
うーむ、そこまでは考えすぎでしょうか(笑)
ともあれクックとはまた一味違った意味で、知れば知るほど深みが出てくるモンスターですね。


今回はコメントとリンクのご提案、本当にありがとうございました(ぺこり)
またいつでも気軽に声をおかけくださいませ。そしてどうぞ、これからも良い狩りを!
  1. 2010/09/16(木) 14:45:09 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

相互リンクありがとうございます

おお、既に当方のブログを見て頂いていたとは! 何はともあれ、今後とも宜しくお願いします。

しかし考えると、ペッコは不思議な生態をしてますよね。
他の鳥竜種がコロニーを作って、数による防衛をしているのに対し、ペッコだけは群れている様子がありません。
かと言って、群れなくても問題ない個の強さを備えているかといえばそうでも無く、防衛手段は鳴き真似……。

MHP2Gのイャンガルルガのように孤高な、または孤高にならざるを得ない出生なのか?

うーん、考えれば考える程、謎なモンスターであります。

  1. 2010/09/16(木) 18:17:48 |
  2. URL |
  3. かにマジン #rKPxbfVA
  4. [ 編集]

彩鳥の謎>かにマジンさん

はい、再度いらっしゃいませ(笑)

確かにクルペッコの常の生活がどのような感じになっているのか、興味深いところですね。
実は孤島のどこかにコロニーがあって、そこには彼らがわんさかいたりするのかもしれません。
人間の生活圏に「はぐれて」近付いた個体が狩猟依頼の対象になっている・・・と考える事もできそうです。
しかし、もし彼らのコロニーがあったとしたら実にうるさそうですね(笑)

ペッコは体も大きいですし、何より手を出すと大騒ぎして面倒ごとを引き起こしますので、
自然界における自己防衛能力は単体でも十分なものがありそうかなと自分は思っております。
かにマジンさんが仰られるように、何かの理由があって単体で生活しているという線も大いにありそうです。
ハンターのように治療手段を持ち、初手から目標を定めてそれを狩る事を前提に行動する相手や、
またはイビルジョーのようにリスクを顧みず攻撃してくる相手には効果が低くなるでしょうけれど、
(ジョーの場合は絶食によるリスクが相手の反撃によるリスクを上回っている、という事なのでしょうね)
ああして敵対する『割の合わなさ』を感じさせる事で危機を回避するペッコの生き残るためのスタイル、
実に食物連鎖中盤辺りの生き物くさくて見事だと感じます。

いやー楽しい話題でした。
何十、何百と狩ってなお謎多きモンスターたち。
時にはこうして考えを巡らせて、彼らを自分なりに形作っていくのも楽しいものですね。

今回もコメントを頂きまして、本当にありがとうございました(ぺこり)
またいつでも気軽に声をおかけくださいませ。そしてどうぞ、これからも良い狩りを!
  1. 2010/09/17(金) 11:36:27 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://hunterchance.blog123.fc2.com/tb.php/423-7e046c93
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

狩人の道標(リンク)

このブログをリンクに追加する

プロフィール

ラーム

Author:ラーム
PS2-MHGからの狩人です。
ボウガンとガンランスを
好んで使っております。

正直村より贈られた言葉
 「漆黒と紅炎のオールド・レイヴン」
 「村を覆う翼、炎を内に隠す」
 「銃光鋭く撃ちだす浪漫」
 「竜撃紳士」
 「大砲屋」
 「爆葬の黒鳥」
 「未知を歩む森人、道を示す狩人」
 「ウフイ・オンネパシクル」
 「黒鳥のバラード」
 「雪山から来た覇者」
 「零距離ジェントル」
 「黒の三足銃」
 「発破屋」

今までの来訪者数

著作権表示

当ブログにおけるゲーム画像、
及び『モンスターハンター』シリーズに
関わる事項の全ての著作権は
株式会社カプコンに帰属します。

『©CAPCOM All rights reserved.』

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。