老人と森丘

ゲームソフト『モンスターハンター』シリーズのプレイ記録、及び雑記です。

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銃槍記・『道を継ぐ』より

ラームです(ぺこり)

今回はずいぶん停滞してしまっております、『銃槍記』より一節をお送りします。


かつてほぼ偶然の産物として生まれ、銃槍には珍しく属性を付与されていた故に一定の評価を受けながら、
その形状と扱いにくさから敬遠される事も多かった異形の銃槍。

しかしこの銃槍が確かな『道』を拓く存在であった事が、
第二次発展期に武器職人達の手によって実証される事になります。




第一次発展期における、数少ない属性が付与された銃槍の一つに毒怪鳥系銃槍が挙げられる。
この系統の銃槍は直接打撃力を中毒による生命力そのものの低下で補う事に設計の主眼が置かれており、
採用された毒液が非常に強力な毒性を持っていた事も手伝い、確かに一定以上の攻撃性能を確保していた。
しかし問題点として最終強化の『ビッグスラッガー』においても“緑”クラスの“切れ味”がほぼ無い(※1)事が挙げられ、
当時発案された試作品の常として設計に余裕が無かった事から、それ以上の強化が為されなかった銃槍である。

 ※1・・・『毒怪鳥系銃槍の切れ味』
 一般に直接打撃に用いる砲口先端部の形状が原因と言われる(それも一因ではある)が、
 実際は貯毒槽内部の毒液の重量、および毒液の内部流動のために動作のバランスが取り辛く、
 取り回しが他の銃槍に比べて格段に難しくなってしまっていた事が最たる要因である。


時は流れ、銃槍開発は第二次発展期に差しかかった。
それまでに姿を現していた銃槍群が新しい技術や素材による改修が加えられてその性能を高めていく中、
この毒怪鳥系銃槍の設計思想も再び着目される事になる。

毒によって直接打撃力を補い、結果として高い攻撃力を得る。その基本設計思想は的を得ているように思われた。
実際に他武器種においても、毒属性を備える武器は最高峰の性能を持つ武器の一角として評価される事が多い。
然るにこの銃槍の問題点が補うべき直接打撃力そのものにある事は明らかであったので、
この改修計画においてはその基本的な攻撃性能と継戦能力を高める事が最優先課題となった。

改修に際してまず行なわれたのは、機体構造の抜本的な見直しである。

従来機において撃針の役割を果たしていた砲口周辺部の棘状微細針は設計から除外され、
(微細針が折れるなどして機体から脱落しやすく、狩場の環境に悪影響を及ぼす事が懸念されたため)
代替として一定のサイズまで細かく粉砕されたライトクリスタルの破片が砲口周辺部、
毒怪鳥の蛍光皮由来部品に多数埋め込まれた。
この加工により砲口周辺部は“鑢”(やすり)状になり、モンスターの外皮・甲殻などの切削に優れた性能を示す事となる。

しかしこの加工だけではまだ満足な“切れ味”を得るには至らず、さらなる工夫が重ねられる。
砲口周辺部の蛍光皮部品を加工し、最新製法によって精製された毒液(※2)を浸透貯蔵できるように改良。
同時に一定以上の衝撃が加わるごとに、その毒液が徐々に部品表面に染み出す加工も施された。
この毒液を目標箇所の切削と同時に塗布する事により、相乗効果で甚大な被害を目標に与えるのである。
(以上の改修により、砲口周辺部の蛍光皮部品は他部位の同素材部品と比較して色が異なっている)

 ※2・・・『最新製法によって精製された毒液』
 改修機に採用されている毒液は調合実験により脅威的な接触腐食性を持つに至ったもので、
 生半の生物の外皮や甲殻であればほぼ瞬時に壊死崩壊させる事が可能である。
 また中毒症状を発症せしめる本来の毒性も大きく向上しており、
 貯蔵量が少なくとも十分に効果を発揮できるようになっている他、
 攻撃的な理由と毒液が周囲に飛散して目標以外に被害を及ぼす事を避ける理由から粘着性も高められている。
 なお、この毒液の製法は当然ながらギルドにおいて厳重に管理されている。


非常に高い硬度を誇るライトクリスタル由来の切削撃針、
及びその基部となる蛍光皮部は表面に染み出す毒液が若干の部品保護の役割を果たして良好な耐久性能を示した。
またこの仕様によって本来設置してあった大型の貯毒槽が姿を消し、重量バランスの再構築はより容易なものとなる。
(設計に大幅な余裕が生まれた事から、装飾品用のスペースも設けられている)
こうして従来機とは全く異なる設計思想ながら、
毒怪鳥系銃槍は他機種に引けをとらぬ“切れ味”と継戦能力を得るに至ったのである。

そしてもう一つ加えられた改修が、搭載砲撃型の拡散型から通常型への移行である。
従来機の拡散型砲撃はその火力と攻撃範囲から耐火性に難のある外装材に悪影響を及ぼす事が多く、
また改修機の仕様においては主攻撃手段である毒液の性質を劣化させるおそれがあった。
そのため固定弾倉式の特徴である複数の噴射砲腔を一回の砲撃で一斉に使用していたものを順次開放式に改め、
通常型砲撃相当の火力に抑えたのである。(砲腔は従来機同様全八門。うち竜撃砲専用砲腔三門)

こうして新技術によって大小様々な改修を加えられた毒怪鳥系銃槍は、
第二次発展期における基礎モデル『アベレージヒッター』として生まれ変わり、再び世に姿を現した。

『アベレージヒッター』外観

ベースモデルにも関わらず亜種の素材が用いられているのには理由があり、
非常に危険な毒物を扱う事を周囲に知らしめるために、より目立つ体色である亜種の素材を用いているようである。
(希少性がやや高い亜種の素材を用いる事で、あまりにも容易に入手できなくする意図もあったらしい)

特殊な設計の銃槍であるが故に、本質的に“切れ味”が他と比較して良くない事は確かである。
(特に基礎モデルの『アベレージヒッター』は顕著だが、これは搭載される毒液に劣化処理が意図的に施されているため)
しかしその使いでの差は“下位”クラスの二次強化型『グランドスラム』がすでに、
第一次発展期の最終強化版であった旧『ビッグスラッガー』に勝るとも劣らない性能を有している事からも明らかである。

“上位”素材による強化で再びその姿を取り戻すとその性能にはさらに磨きがかかり、
他武器種の毒属性武器に勝るとも劣らぬ性能を発揮するようになっていく。

毒液をその表面に留めやすく、
また腐食毒への耐性も高い毒怪鳥の嘴、及び蛇竜の牙を加工したものを切削撃針に交え、
より攻撃性能を高めた二次強化型『グランドスラム』。

基礎素材を上位素材に全面換装して武器としての総合的な強度を高めつつ、
毒液を本来の驚異的な性能を持つものに差し替えた三次強化型『ハードヒッター』。

そしてより厳選した素材による強化と重量・装薬等の性能バランスを徹底的に追求した結果、
武器の取り回しやすさがさらに向上。これまで以上の“切れ味”を獲得した最終強化型『ビッグスラッガー』。

毒怪鳥系銃槍は第二次発展期に至ってついにその『道』に性能が追い付き、
一定以上の攻撃性能はあるもののひたすらに扱いにくいとされた原型機の評価を払拭したのである。

道を継ぐモノ

本機の改修には、フレームモデルをその外観を含めて根本的に見直す案もあったと聞く。
施された大幅な改修を思えば、むしろその方が妥当にも思える。
だがこの改修に携わった者たちは第一次発展期に完成した外観をあくまで踏襲しつつ、その性能を大きく高めた。
それが何故の事であるのか、すでに本機の改修を担当した班が散り散りになってしまった現在では知る由は無い。

しかし敢えて新技術を採用した事を誇張するかのようなモデルチェンジではなく、
むしろその努力を広く知られにくくするかのように従来機の外観をそのままに改修を行なった彼らの想いが、
立場こそ違えど同じく第一次発展期から銃槍という武器種と共に歩んできた者としては分かるような気がするのである。

多くの改善すべき点を抱えながらも道標無き原型機が最初に示した道筋は、
銃槍が持つ多くの可能性の一つを確かに切り拓くものであった。
例え基礎設計を大きく変え、内部的にはもはや別物となっていたとしても、
その『道』を受け継ぐ銃槍として、どうしてもその外観は留め置きたかったのかもしれない。

これは多くの者にとって単なる感傷でしかないのだろう。
だがそうした様々な想いを乗せた武器であればこそ、
また強大なモンスターと対峙してこれを制する性能を発揮するのではないだろうか。


(銃槍記・『道を継ぐ』より抜粋)



第二次発展期、前回最後と記しましたが一本残っておりました(爆)

ここまで記すのに非常な難儀をしましたが(滅)、ひとまず自分は納得させられるラインに来たかと思って掲載しました。
最も苦心したのはやはり「どうやって切っているか」ですね。
やっぱり棘でいくのか、はたまた『鑿(のみ)』でいくのか、それとも別の何かか・・・本当に悩みました。
結局のところ『ヤスリ』と『腐食性の毒液』の双方で劣化させて削り切る、という案を採ったわけですが、
これももう少し考える余地はありそうです。
しかし開発陣にもしお会いする機会があれば、何を差し置いてもこの疑問の正式な回答を伺いたいですねー。
『鑿』じゃ納得できねぇっす!(笑)

それはさておき、毒怪鳥系銃槍はP2シリーズでは本当に使いやすくなりました。
他の銃槍(特に鉄系)と比べるとやっぱり緑ゲージがずいぶん短いのではありますが、
スロットも増設されていたりしてdosで使っていた者としては違いが十分に感じられたものでした。
また珍しく亜種素材品がベースモデルとして設定されたという点にも想像力を刺激されたものです。

P2G以降では直接攻撃性能が高い霞龍系銃槍の方が有用な毒銃槍かもしれませんが、
自分は今までの思い入れや生来の古龍嫌い(笑)から毒怪鳥系銃槍を未だ愛好しておりましたり。
また好みは置いても一撃の蓄積量が大きいと言う事は十分なメリットであり、
(特に頻繁に潜って時間稼ぎをするような相手には、毒怪鳥系の方が持ち味を活かす事により長けているようです)
装填数が多く、連続攻撃に適した通常型砲撃も毒属性とは相性が良く、
毒属性銃槍として十分に存在意義のある銃槍だと思っております。


さて、それでは今回はこの辺りで。ここまでお読み頂いた皆様、お疲れ様でした。
宜しければまた次回もお付き合い頂ければ幸いです(ぺこり)

本日もどうぞ、良い狩りを!
  1. 2009/07/24(金) 14:12:44|
  2. 銃槍記
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コメント

毒鑢?

毎回楽しみにさせていただいております。

鑢とは見事な見解です。どうみても鈍器な外見ですが、切削研磨だった訳ですね。

補足ですが、もしかしたら、「毒液の粘度の向上」は、結果的には、沸点温度向上&揮発性の抑制に寄与し、そうした観点でも使用者の保護がなされていたのかも知れませんね。(毒ガスの吸引防止)


[注]
有機化合物で似た系統の物質同士なら、一般的には分子量が高いほど、高い粘度・高い沸点融点温度・低い揮発性となる傾向にあります。

(分子量・低) プロパンガス<ガソリン<重油<ロウソク<ポリエチレン (分子量・高)
↑でイメージしていただくと、理解しやすいかと。
  1. 2009/07/24(金) 20:25:08 |
  2. URL |
  3. りむ #-
  4. [ 編集]

甲殻おろし>りむさん

いらっしゃいませー^^

第一次発展期と同じく棘を埋め込んでいる案、角に刃物を埋め込んでいる案、
果ては毒液の腐食性だけでぶった斬っているというトンデモ案まで出しながら、最終的にヤスリという事で落ち着きました。
これならば繰り返し削っていけば(痛そうですな;)なんとか尻尾も切れるのではと。
しかし目詰まりを起こしやすそうなので、鑢部のケアが頻繁に必要になりそうです。
しかし我ながら苦しい案です(笑)

そして補足の件ですが、なるほど・・・。これには思いが至りませんでした。
攻撃手段の性質上、毒液を「なすりつける」ための粘性向上が図られるだろうという考えでしたが、
そういう福次効果も・・・むしろそれも改良の主な目的の一つと言っても差し支えないような感じですね。
注も分かりやすいです。ありがとうございます^^

毒属性を持った武器の設計では目標にどのようにして有効な毒素の注入を行なうかという事の他に、
使用者や同行者にいかにその毒による被害を及ぼさないかという工夫も重視されそうだと思っているのですが、
各毒属性武器もその辺り色々と苦労をしているのでしょうね・・・。
その辺り武器ごとにあれこれと考えを巡らせてみると楽しそうな気がします。

今回もコメントを頂きまして、本当にありがとうございました(ぺこり)
またいつでも気軽に声をおかけくださいませ。そしてどうぞ、これからも良い狩りを^^
  1. 2009/07/25(土) 20:04:39 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

こんにちは!

毎度のことながらすばらしい見解です。
自分の中ではもう公式設定ですよ^ ^

しかし、このような文章を読んでいるとガンランスが使いたくなってきてしまいます。
自分P2Gは、人並みにプレイしていると思うんですが、ガンランスだけ使用回数が1桁なんですね><
使わない内にリストラ対象に…
ちょっと後悔しています(汗)
  1. 2009/07/26(日) 07:25:39 |
  2. URL |
  3. jayed #-
  4. [ 編集]

繋がってゆくもの>jayedさん

いらっしゃいませ。こんにちはです^^

自分の中の公式設定とまで言って頂けて、大変嬉しく思います(だいぶ照れております(笑)
なんとかあの鈍器(爆)で尻尾が切れる理由を自分に納得させようとあれこれ考えを巡らせてみたのですが、
それがjayedさんの琴線にも触れるものであったのであれば幸いです。

ガンランスは面白い武器ですよー。
銃槍記のような想像遊びも実にし甲斐がありますし、実際に扱ってみると目標となるモンスターの呼吸を読み、
一瞬先の状況を予測しながら攻撃を組み立てていくのが大変楽しいです。
最初のうちこそ少々扱いに戸惑うかもしれませんが、腰を据えて付き合うとどんどん味が出てくる武器だと感じております。

おや、後悔なさるのはまだ早いかも分かりませんよ?
ポータブルシリーズの続編が出る(これは確実であるような気がします)のであれば、
おそらく今までに登場した武器種を全て網羅した物になるのではないかと予想していますし、
据え置き版においても今後再度登場する可能性は十分あると思っております。
ま・・・贔屓なのかもしれませんが(笑)、今からでも使ってみる価値はあるのではないでしょうか。

銃槍はちょっとクセのある武器ですのであまり強くはオススメできないのが何ですが(笑)、
もし気が向かれましたらぜひ手にとって、狩りに出かけてみてくださいませ。
今は先の無い武器種かもしれません。
でも銃槍を手にして狩場を駆けたその経験は、いつか、何かに繋がっていくものだと自分は信じております。

今回はコメントを頂きまして、本当にありがとうございました(ぺこり)
またいつでも気軽に声をおかけくださいませ。そしてどうぞ、これからも良い狩りを^^
  1. 2009/07/26(日) 23:14:41 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

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