老人と森丘

ゲームソフト『モンスターハンター』シリーズのプレイ記録、及び雑記です。

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銃槍記・『比類無き通過点』より

ラームです(ぺこり)

今回は久し振りの『銃槍記』より一文をお送りします。


道を走り出した者は終着点に着くまでに多くの通過点を駆け抜けますが、
走っている最中にそれら通過点の一つ一つに思いを馳せる者は少ないのではないでしょうか。
もちろん終着点に辿り着く事は大事であり、通過点の事にまで気が回らないのももっともです。

しかしその通過点がぬかるんだ湿地であったり、腐れ落ちそうな吊り橋であったりした場合、
終着点に辿り着くまでの時間や苦労は大きく跳ね上がります。
通過点の積み重ねが終着点に至る道になる事を考えれば、通過点もまた終着点に劣らず重要であるのです。




骨銃槍の登場。それは銃槍開発の新たな時代を感じさせる大きな一歩であった。

かつて開発を凍結された不遇の名機、雪獅子系銃槍。
そして過去には数少ない属性を付与された銃槍であったものの、“切れ味”に難を抱えていた毒怪鳥系銃槍。
この二種は外観をそのままに骨銃槍の構造をベースとした再設計が行なわれ、さらなる強化への道を手に入れる。

“上位”素材を用い、『ヘルスティンガー』、『ビッグスラッガー』の名を冠されたこの二種の性能は申し分なく、
他武器種の一線級の武器群と比較してもなんら遜色のないものに仕上がっていた。
特にヘルスティンガーはこの時期に再設計された銃槍群の中でも非常に優れた性能を持つに至り、
設計思想の優秀さと、それを第一次発展期の技術で作り上げようとした職人達の努力が改めて評価される事となった。

この時期は新技術の採用により前述の二種のような高い攻撃性能を持つ銃槍が次々と登場したが、
それら第二次発展期の銃槍群の中に、高級な素材を作製に全く必要としない“上位”の銃槍が存在する。
その時期までランポスの亜種と認識されていた小型鳥竜種『ギアノス』の素材を用いた『スノウギア=ドライブ』である。

『スノウギア=ドライブ』

外観は鉄系銃槍の元祖であるアイアンガンランスとほぼ変わりが無い、オーソドックスなモデルである。
性能を見ると銃槍にとっての生命線である“切れ味”は万全の状態で“青”クラスであり、
さらにドスギアノスのトサカに特殊加工を施した銃剣で微弱ながらも氷属性による打撃が可能となっている。
また搭載されたLV3相当の通常型砲撃も良好な“切れ味”と相性が良く、
通常攻撃・砲撃どちらを主体とした戦術にも対応する、堅実かつ優秀な性能を持つ名機である。

だが属性を付与され、かつ優秀な攻撃性能を持つ銃槍が多いこの時期において、
スノウギア=ドライブの性能は最上位のハンターたちにとって特に目を引くものではない。
氷属性銃槍を用いるのであれば前述したヘルスティンガーが多くの面においてさらに優秀であり、
また装飾品を設置するスペースも設計事情によって存在しないため、
最上位の装備を手にするようになったハンターがこの銃槍を敢えて持ち出す事は少ない。


では、スノウギア=ドライブが存在する意義は何か。
それはこの銃槍が「最も容易に手にする事ができる“上位”銃槍」である事だろうと、私は考える。

読者諸氏は何という事も無い存在意義だと感じるかもしれない。
だがこの銃槍は、その「容易に手に入る」事と上位銃槍としての性能の両立が、まさに極限まで突き詰められている。
その徹底ぶりは同型のモデルでありながら、この銃槍がアイアンガンランスの強化派生ではなく、
さらにその原型であるアイアンランスを元にして一から新たに設計された事からも窺える。

まず驚かされるのは、この銃槍が“上位”クラスのモンスターに通用する攻撃性能を持ちながら、
その砲身・及び各機構部が『鉄』で構成されている事である。
ドラグライト鋼はおろか、マカライト鋼すら使われていないのだ。
(ただし強化ではなく最初から銃槍として生産した場合、強度確保のためマカライト鋼を少量ながら要する)
他に必要な素材もドスギアノスを狩猟すれば手に入るものがほとんどであり、素材収集に要する労力は非常に少ない。
唯一『爆炎袋』のみは最低でも大型モンスターであるイャンクックを狩猟する必要があるが、
“上位”クラスの狩猟を許可されたハンターにとってはさほど問題にならないだろう。

だがこれら入手しやすい素材で作製された銃槍は、当然ながら性能面に問題を抱える事になる。
最新技術を駆使した設計によってもこの銃槍の強度バランスを保つのは至難の技で、
一時試作型の『スノウギア』、及び二次試作型の『スノウギア=セカンド』においては砲撃機構にリミッターを複数設置し、
その火力を抑制しなければ武器自体が分解してしまうおそれすらあったのである。

しかしそれでも、スノウギアシリーズの開発に関わった者たちはまず生産性の高さに拘って開発を進めた。

二階にある部屋がどんなに素晴らしくとも、『階段』がなければそこに行く事は出来ない。
強い意志を持つものは壁を登って二階に行くだろうが、二階に行く事を望む全員がそうではないのである。
そして『階段』は作りやすく上りやすく、体重に耐えるものでなければならないのだ。

性能と生産性の両立を求めて、筆舌に尽くし難い試行錯誤が重ねられる。
限られた素材で、“上位”クラスの狩猟に対応する銃槍を作り上げる。
その労苦は潤沢な資金と高級な素材を存分に使用して最高峰の銃槍を製作する何倍のものであっただろう。

だが無限とも思える試作と試行の末に、ついに職人たちは性能と生産性を両立し得る設計を確立した。
極寒の地に生きるギアノスやドスギアノスの強靭な皮で各部構造を補強し、
銃剣部は大地の結晶による研磨を行ないつつ尖爪を組み合わせて強化を施す。
砲撃機構にも爆炎袋を用いて一線級の火力を与え、最後にそれら一つ一つの強化を設計によって一つにまとめ上げる。

そうしてスノウギアに設けられた最後のリミッターが外され『スノウギア=ドライブ』となった時、
主設計者は万感の思いを込めて仕様書の解説文に『スノウギア完成版』と記したのである。

多くの銃槍を扱うハンターにとって、スノウギア=ドライブは『通過点』であろう。
だがその通過点あればこそ最上位の武具を手にする労力が緩和された事、
そして通過点を作り上げるために労苦を惜しまず、情熱を傾けた者たちがいた事を私は忘れない。

比類無き『通過点』が、これからも多くのハンターの助けとならん事を願う。



余談を記す。
この文を記している現在、スノウギア=ドライブは唯一の“第6種”最終強化版である。
極限まで突き詰められた設計故に“G”クラス素材による強化はついになされなかったのだ。

苦労の末に世に送り出されながら、僅かな期間で老兵となった白鱗の銃槍。
だがこれはあるいは『通過点』として生み出されたはずのこの銃槍が、
実は『到達点』として完成していた事を示しているのかもしれない。

私はスノウギアシリーズに心惹かれるものがあり、一時試作型の頃から様々な狩猟を共にしてきた。
故にこのままこの銃槍を眠らせるのは偲びなく、またこの銃槍の『到達点』としての性能を確かめてみたい思いがある。
どこまで往けるかは分からないが、私のこの思いが胸の内から消えるまでは共に狩場を歩いてみようと思う。

この老兵と往く道がどのようなものになるか。不思議と楽しみでもある。


(銃槍記・『比類無き通過点』より抜粋)



今回は我が相棒、スノウギア=ドライブの項となりました。
文末の余談は、ほとんど自分の現在の偽らざる心境です(笑)
『到達点』たるスノウギア=ドライブの『終着点』は何処にあるのか。
出来うる事ならば、自分の目でそれを確かめたいと思っています。


と、それでは今回はこの辺りで失礼致します。

ここまでお読み頂いた皆様、お疲れ様でした。
宜しければまた次回もお付き合い頂ければ幸いです(ぺこり)

本日もどうぞ、良い狩りを!
  1. 2008/11/09(日) 17:27:31|
  2. 銃槍記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

 とうとうスノウギアDがきましたねw ラームさんとスノウギアの激闘をひも解くことがなければ、私はガンスの性能を見直すこともなければ、自らソロで扱うことも無かったでしょう・・・P2を始めたとき、余った素材で何かを作ろう・・と思い立ちました。スノウギアの硬派なフォルムや色合いは、結構高感度は高かったのです。ですが、似たようなフォルムの銃槍を作っていたこともあり先端部分?に突貫作業で強引に差し込まれた牙や、銃身を包む「もふもふ」した毛皮で包まれたフォルムの心惹かれてしまい、結局は雪獅子系銃槍を製作しました。G級に移行させようと思ったのですが、砂獅子系の色が気に食わなくて、銃槍のみならず、太刀までも上位のままで大切に?保管されておりますw 白くて「もふもふ」した感じのものが妙に好きで、CAP◯ONから発売されたハンターポーチは購入しようかと迷った事も・・・
  1. 2008/11/11(火) 11:56:28 |
  2. URL |
  3. Gou #-
  4. [ 編集]

『Gou専用ヘルスティンガーの性能限界が解除されました』>Gouさん

いらっしゃいませー^^

ようやくと言いますかついにと言いますか、我が相棒について妄想を記す事になりました。
しかしこれが予想外に難儀をする事に……。
特に思い入れのある武器なので、どんなに筆を尽くしても書き残した物があるような気がしてくるのですね。
かといって思いつくままに書きますと単なる思い出集になってしまったり。
色々考えた結果、Lahmがこの銃槍でまだ黒龍に挑む前という時間設定で書いてみる事にしました。
これなら余計な事は書かないし、思い入れも適度に書けるだろうという事で(笑)

と、スノウギアは最高ですが(爆)、ドドブランゴの腕をそのまま銃槍にしたような雪獅子系も素敵ですよね。
高い属性値と並以上の攻撃力、会心率に裏付けされた非常に優れた攻撃性能とスロットによる拡張性。
スノウギア系が堅実な性能の量産型ならば、雪獅子系はまさに「こいつはエースだ!」です(笑)

んむ?雪獅子系銃槍は白、砂共にGクラス強化がありますよー。
太刀の方は『砂猿薙』一択ですが、ガンランスは途中で分岐がありますね。妬ましい事に(笑)
しかし白猿薙も普通に分岐強化にして欲しかったですね;
氷刃系が登場した余波でしょうけれども、G武器として別口で出すくらいなら最初から強化派生に……
いや、これを言い出すと、G武器全部に対してそう思っているわけですが(爆)

と、話が逸れました。
ふむ、白くてもふもふしたものがお好きですか……では雪獅子弓なんかはかなりぐっと来るのではありませんか?w
あ、ポーチは自分も欲しかったですね。ちょっと手を出す機会がありませんでしたが。
もしギアノス柄のワニ革ポーチが出たら、購入をかなり真剣に検討しようと思います(笑)

今回もコメントを頂きまして、ありがとうございました(ぺこり)
またいつでもお越しくださいませ。そしてどうぞ、良い狩りを^^
  1. 2008/11/12(水) 16:51:07 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

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