老人と森丘

ゲームソフト『モンスターハンター』シリーズのプレイ記録、及び雑記です。

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銃槍記・『未来に放つ砲撃』より

ラームです(ぺこり)

前回はどうも黒々しい狩猟記録をお目にかけてしまいました(滅)
散々な目に合わされ続けてきた相手に計画通りの圧勝を収め、
清々しい気分になれるはずだったのですが……落ち着いてみるとどうも一種の虚しさがある気もします。
なるべく痛手を受ける事無く狩猟を達成させるために日々励んでいるはずなのに、おかしいとは思いますが(笑)

狩猟仲間、武具、モンスター……自分は『モンスターハンター』の世界と、どう付き合っていくべきなのか。
まだまだ道の果ては遠いようです。

さて、話題を変えまして今回は『銃槍記』から一文を。

傑作機の登場により、安定した発展を始めたガンランス。
基本性能のさらなる強化による正式銃槍系が生まれる一方、
設計の余裕を新たな砲撃型の開発に向けた職人たちがいました。




「砲撃の射程が短すぎるのではないか」

この銃槍使いの意見は随分早く(アイアンガンランスの登場時)から工房に上げられていた。

今では通常型と言われるようになった当時主流の砲撃の射程は非常に短かく、
銃剣の届く範囲とさほど変わらない程度の射程しか有していなかったのだ。
私は原型となったガトリングランスを触っていたせいかさほど違和感を感じなかったのだが、
ボウガンのそれとまではいかずともある程度の射程を期待し、実際に使ってみて失望したハンターも少なからずいたという。

無論工房も砲撃の射程不足については承知していたのだが、
砲撃機構の実戦での確実な安定動作が確認されない限りは、その改良にまで手を回す事ができなかったのである。

やがてスティールガンランスという傑作機の完成を見て、ついに工房は砲撃機構の改良に着手する。
この改良計画は時間がかかる事が予想されたため、ギルドから依頼を受けていた正式銃槍系とは別の強化計画となった。
当面の目標は威力の向上と、そして射程の延長であった。

職人たちはまず、絶妙なバランスで成り立っていた従来型の砲撃機構をそのままに、
砲身内部の爆薬を強化する事によって噴射する爆炎の威力の向上と射程の延長を図ろうとした。
しかしながらこの方法では砲撃の威力は向上するものの、砲身への負担が著しく上昇。
また、もう一方の課題である射程が延びる事は無かった。
(この失敗は後に拡散型砲撃の完成に活かされる事になるが、当時は単なる失敗事例の一つであった)
その後もいくつかの案が提案されたものの全て失敗に終わり、
発想力に富んださしもの職人たちが手詰まりになってしまう事態となった。

そんな中で基本性能強化型の討伐隊正式銃槍が完成。
一方で一向に進展しない砲撃改良計画に対して工房の中からも疑問の声が上がり始める。

砲撃の改良は属性の付加と同じく時期尚早なのではないか。
射程の延長はひとまず諦め、武器の基礎強度の向上に強化を絞るべきだ。

担当の職人たちは焦り、苦悩するものの解決案を見出せない。
やがて近衛隊正式銃槍の設計が決まり、いよいよ砲撃改良計画が凍結されるのも時間の問題と思われた矢先の事。
一人の歳若い職人が一つの光明を見出した。

話が少々逸れるが、銃槍の第一次発展期は我々ハンターの捕獲技術が飛躍的に発展した時期に重なっている。
捕獲技術の発展はそれまで討伐が主であった狩猟の様式に広がりを持たせ、
多くの依頼が狩猟目標の捕獲を以てしても達成と認められるようになっていた。
そしてその結果、モンスターのより詳しい生態や体の構造の解明が大きく進んだのである。

歳若い職人が注目したのは、何気なく目にしたモンスターの生態報告書。
その中の鎧竜グラビモスと水竜ガノトトスに関する項目である。

グラビモス、ガノトトスの吐き出すブレスは属性こそ全く異なるものの、非常に射程が長いという特性を持つ。
無論リオレウスなどのブレスの射程もかなり長いのだが、
例に挙げた二種はブレスを“線”として放つところが他の種に比べて特徴的であった。
即ち弾を“撃ち出す”のではなく、“噴射”している。これは銃槍における砲撃によく似ているのである。
なぜブレスを長射程で、恐るべき威力を伴って噴射できるのか。
職人たちはグラビモスとガノトトスの体の構造を、生態研究者顔負けの熱意を持って調べた。
また両種の素材を用いた武器も取り寄せられ、その特性を持つもの(蒼刃剣ガノトトスなど)は特に徹底的に調査されたという。

そして辿り着いた結論。それは爆炎の噴射口を極めて狭くするというものだった。

それまでの銃槍では砲身内の爆発をそのままの威力で噴射しようとして、砲口を広めに設計している事が常であった。
しかし、実はそのために爆発の威力が拡散してしまっていたのである。
(結果、砲身にかかる負荷が減っていたのも事実ではある。通常型砲撃が連続発射に適しているのはこのためである)

砲口を狭くしてその威力を一度圧縮してから噴射する。この事で噴射される砲撃の威力、射程は共に向上した。
特に射程の延長は劇的で、試験運用に立ち合った多くの関係者が一様に驚いたという。
“放射型”と名付けられた、この砲撃機構を用いた銃槍の開発はここからは極めて順調に進行し、
程なく試作型の『ホワイトガンランス』が完成する事になった。

白き銃槍

“放射型”の一方の原案ともなった鎧竜グラビモスの甲殻を外周材に用いたこの銃槍は、
放射型砲撃を搭載した他にも大きな特徴として外装をそのまま撃針として利用している事が挙げられる。
優れた断熱・放熱効果を持つ鎧竜の甲殻を丹念に加工した外装はそのまま巨大な撃針となっており、
同時に使用者の身を守るための盾としても機能している。
(その形状設計の優秀さは防御姿勢を取っていなくとも使用者への攻撃を軽減するほどである)

放射型砲撃は武器自体への負担が大きいために通常型砲撃より連続発射性能には劣るものの動作は安定しており、
良質な素材を武器の基礎構造に使用している事もあって武器強度は高く“切れ味”もまず良好であった。
ホワイトガンランスは、試作段階の武器でありながら狩猟武器として十分実用可能なレベルに達していたのである。

このモデルは工房、ハンター共に非常に高い評価を得て、
素材をさらに良質のものに差し替えた同モデルの強化後継機が次々に開発されていく。

砲撃の威力をさらに高めた『ホワイトキャノン』。
より強固な黒鎧竜の素材を用いて基本性能を飛躍的に向上させた『ブラックキャノン』。
そして第一次発展期の最終モデル、当時最高のレベル3砲撃を備えるに至った『ブラックゴアキャノン』。

“黒顎砲”

すでに完成した技術に甘んじる事無く、新たな道を目指した職人たちの想いはこうして実を結んだ。
しかし、彼らにとってはそれも通過点にすぎない。
職人たちは第二次、第三次発展期にそれまでに登場した銃槍たちに最新技術による改修を加えつつ、
今もまた新たな銃槍を世に送り出し続けている。

彼らの道に果ては無いだろう。
それでも新たな技術を生み出し、それを先の世代に残すために歩み続けている。

我々ハンターの歩みにも、少なからず通じるところがあるのではないだろうか。


(銃槍記・『未来に放つ砲撃』より抜粋)



砲身に甲殻からなる外装一枚をくっつけただけの武骨なグラキャノン系。
dos当時はガンチャリオットと並んで愛好家の多かったガンランスで、自分も最も良く使っていた銃槍系です。
最終強化系のブラックゴアキャノンは切れ味、スロット数共にガンチャリオットには劣るのですが、
この銃槍にはより工房魂が感じられる気がしてお気に入りです(笑)

最初の放射型搭載機という事で、開発にはおそらく並ならぬ苦労があったのではないでしょうか。
内部の風当たりが強かったり、簡単に気付きそうな事も見落としてしまったり……。
ゲーム的に見ましても、良く砲撃型をいくつかに分ける事を思いついたなぁという気が致します。


……と、それでは今回はこの辺りで。
ここまでお読み頂いた皆様、お疲れ様でした。
宜しければまた次回もお付き合い頂ければ幸いです(ぺこり)

本日もどうぞ、良い狩りを!
  1. 2008/05/21(水) 08:21:12|
  2. 銃槍記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

ガン・スミス

こんにちわー、シュガシュガです。

射程を延ばすために噴射口を狭くする、・・・なるほど!
見事に理に敵っていますね。そしてそこに至るまでにグラビモスやガノトトスのブレスに着目されたところなんて、素敵すぎです(笑。

私はモンスターハンターの武具に限らず、機械や機具のメカニズムや機構といった部分が大好きなので、銃槍記はいつもニヤニヤしながら見せて頂いてます(爆。

今日はこれだけですがこれで、失礼します。
  1. 2008/05/21(水) 19:09:02 |
  2. URL |
  3. シュガシュガ #-
  4. [ 編集]

お見事~

こんばんは^^

実は、毎回「銃槍記」楽しみにしていました。
今回は、砲撃のタイプについての記事、素直に面白かったです。

通常型から、放射、拡散に至るまで、開発の変遷がよく伝わりました。
まさか、放射口のサイズで対応してくるとは、素晴らしいアイデアですね。
若い職人、グッジョブですw

ラームさんの逞しい想像力には、恐れ入ります。
ガンランスを愛する気持ちで、書いているのでしょうが、もう只のガンランス使いではなく、本当にガンランスマイスターです!!

やっぱりモンハンは、こういった裏の背景なんかを想像している時が、1番楽しいですね。
こういう背景を知る事で、普段の狩猟にもいいアクセントになりますね。

おかげで、最近ご無沙汰のガンランスを、久々に使いたくなってウズウズしてきましたw

また更新されるのを楽しみにしていますね~
  1. 2008/05/21(水) 22:38:47 |
  2. URL |
  3. グロック #-
  4. [ 編集]

私のまわりでも、ガンチャリorブラックゴアは半々くらいの確率で所持されていたと思います。
ガンチャリの無機質具合が好きな人と、グラ系のなんとなく熱い(説明しにくいですが)感じへと、勝手に大別していますw モンスターの素材を活かしたものには、デザイン上好きになれないものも多々ありますが、グラビ系の武具には漢を感じる熱いものがあります。(中でも好きなのは漆黒槍グラビモスです)
  1. 2008/05/22(木) 12:51:05 |
  2. URL |
  3. Gou #-
  4. [ 編集]

お返事>シュガシュガさん・グロックさん・Gouさん

--------------------------------------------------

>シュガシュガさん

こんにちは、いらっしゃいませー^^

ハンターにとっては脅威でしかないモンスターたちの攻撃も、
工房の職人たちにかかれば武器開発のヒントになってしまうようです(笑)

放射型砲撃についてはグラビ系銃槍が初搭載機という事もあり、
おそらくグラビモスの熱線を参考にしたんだろうという思いが前々からありまして……
今回はその辺りを妄想で固めて記してみた次第です。

しかしこの調子で銃槍の性能が発展していくと、本当に属性別砲撃とかもできるようになるのかもしれませんね。
個人的には今のままでも良いかなと思ってはいるのですが、
シザーキャノン辺りから水が噴き出すのはちょっと見てみたい気もします。

これからもシュガシュガさんをニヤニヤさせられるよう、頑張って妄想を練り上げて行こうと思います(笑)
宜しくお付き合い頂ければ幸いです。

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>グロックさん

こんばんは、いらっしゃいませ^^
グロックさんにも楽しみにして頂いておりましたか。大変嬉しく思います。

グラビ系銃槍の砲口をよく見てみますと、砲身は太いのに砲口はかなり小さいのです。
それに気付いた時に「これだ!」と思い至りました(笑)
あとは開発経緯もぽんぽんと頭に浮かんできましたですね。

むむ、マイスターと呼んで頂くには自分はまだまだだと思いますが……(笑)
しかしこういう記事を記しているせいか、最近はまた一層ガンランスが好きになってきたように思います。
これからもガンランスへの情熱(と、肝心の狩りの腕前)をしっかりじっくりと高めていきたいです。

む、グロックさんにガンランス熱が(笑)
その原動力の一端にでも銃槍記の記事が寄与しているのであれば本当に嬉しい事です。
これからもモンハン界の片隅でこそこそと更新していこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

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>Gouさん

いらっしゃいませー^^

ガンチャリオットとブラックゴアキャノンは、dosにおけるガンランスの二大巨頭でしたね。
自分もこの二本以外を担いでおられるガンランサーの方はあまりお見かけした事が……。
どちらも銃槍という武器カテゴリーにおいては十分な性能と素敵な外見を併せ持った銃槍でした。

なるほど、ブラックゴアキャノンはデザインといい、解説文といい……確かにどこか熱い魂を感じさせるような気がしますね。
ガンチャリオットが士官学校出のエリート将校なら、ブラックゴアキャノンは叩き上げの前線部隊長といったところでしょうか。
むう……自分の基本的な好みが今見えたような(爆)

お、漆黒槍がお気に入りですか。良いデザインですよね^^
黒グラの顔を模した盾、翼をそのまま折りたたんだような武器のグラフィック……
ランサーの同僚が持ち出して来た時は、その重厚な存在感と攻撃性能にいつも圧倒されています。

しかし、武器デザインの迫力はやはり元祖の強みかランスの方があるような気が常々しております。
ガンランスにもグラフィック的に存在感を示す武器が欲し……いや、大砲モロコシはアレですが(爆)
仲折れ式なのがいけないんでしょうか……(笑)

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今回もコメントを頂きありがとうございました!(ぺこり)
またいつでもお越しくださいませ。そしてどうぞ、良い狩りを!
  1. 2008/05/23(金) 06:09:00 |
  2. URL |
  3. ラーム #UzUN//t6
  4. [ 編集]

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